露天商、香具師というビジネスは、巧みな話術をもって非日常性を売る商売だろうと思わうが、売価には実際に売られる品物の価値に非日常性がプラスされていそうだ。香具師の業種の中には易者も含まれており、その業界ではロクマというらしい。
易の相談客も、非日常性とちょっとしたアドバイスに対価を支払うのだと思うが、それとも、手相学や人相学を心底信じているのだろうか。よく「占いは統計学だ」と言うことがあるが、では、この手相ならこうなるとか、この生年月日時ならこういう運命だとかに根拠があるとは思えない(80年代を席巻した血液型性格診断なども根拠の感じられない占いだったような)
むしろ、相談客を観察しながら相手の心理や状況を読み、的確にポイントを衝いていくことが易者の本領だと思う。言わばシャーロック・ホームズだ。ちょっとした観察から相手の状況を言い当て、ついでに相談客がはまり込んでいるトラブルを解決してしまうのだから、ホームズのやっていることは易者と同じだと思われる。銀座で商売を始めたらさぞかし儲かるだろうなぁ(笑)。
血液型性格判断については以前から疑問がある。父と叔父は血液型が違うが、同じような性格をしていた。また、白血病などで骨髄移植をすると血液型が変わることがあるが、それでは性格も変わるはずではないか。
ただ、「A型は消極的である」説について生物学出身のエッセイストが「A型の人間はある種の病気にかかりやすく、それを本能的に知っていて出歩くことを避けているから消極的と言われるようになったのかもしれない」と書いているのを読んだことがある。一見説得力ありそうなところが芸だろうか(笑)。

