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Libro児童文学・ヤングアダルトノベル・少年少女小説 の記事一覧
ユタと不思議な仲間たち 
2008.11.23.Sun / 19:49 
座敷童子が激写されたそうです(笑)。
http://npn.co.jp/article/detail/94164521/

座敷童子で思い出すのでは「ユタと不思議な仲間たち/三浦哲郎」である。東京から転校してきて母親が働いている東北の旅館に暮らすユタ少年は、学校になじめず鬱々としているが、座敷童子(かなり俗っぽい(笑))と出会い、一緒に遊ぶうちに徐々に地元に溶け込んでいく。

基本的には明るい児童ファンタジーだが、座敷童子の存在自体が悲しく、切なさと希望を併せ持つ、面白い本だったと思う。

NHK少年ドラマシリーズで映像化されたのも面白く見たが、佐藤蛾次郎の座敷童子が出色だったような・・・。

ユタとふしぎな仲間たち (新潮文庫)ユタとふしぎな仲間たち (新潮文庫)
(1984/09)
三浦 哲郎

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飛ぶ教室/エーリヒ・ケストナー  山口四郎訳 
2008.07.29.Tue / 21:33 
光文社古典新訳文庫版の「飛ぶ教室/ケストナー」について下記のように書いたことがある。 http://lmp.nobody.jp/zakki_chou/06/tsurezure06.html#tobu_kyoushitsu

光文社古典新訳文庫版はとても不自然な翻訳に思えたが、その訳者がこき下ろしている(と思われる)講談社文庫の山口四郎訳を再読してみた。

どの時代に訳されたものか分からないので正確な言及はできないが、確かに訳文が古くさい。「気でも違ったのか」という問いかけや、少年たちの勇猛さをある部族に例えるなど、昨今では多分問題になるような表現も散見される。

話し言葉は登場人物の性格を物語る上で非常に重要だが、光文社古典新訳文庫版は現代の軽薄な中高生を思わせ、講談社文庫版は大正〜昭和の少年小説の趣がある(たとえば、少年倶楽部に連載された佐々木邦のユーモア小説など)。そして大人たちの口調には明治の書生言葉の影響があり、政治的に正しくない表現を差し引いても、格調のある、やや古めかしい文体が物語の舞台設定と良く似合っているような気がするのである。

因みに書生言葉はシャーロック・ホームズ物の翻訳文などに顕著である。「〜かね?」「きみ、〜してくれたまえ。」という口調を思い浮かべてくたまえ(笑)。


飛ぶ教室について検索しているうちに下記のページにヒットした。岩波少年文庫の高橋健二訳と山口四郎訳を比較していて分かりやすいが、光文社古典新訳文庫の訳者が言っている古めかしい翻訳とは、高橋健二訳のことを言っているのかもしれないと思い当たった。下記サイトの管理人氏は高橋訳を高く買っているように思われ、岩波少年文庫版もいずれ読みたいと思う。 http://www.geocities.jp/sansyou_no_kotubukko/tobukyousitu/yamaguchitobu.html


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(2003/12)
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* テーマ:児童書 - ジャンル:本・雑誌 *
階段途中のビッグノイズ/越谷オサム 
2008.02.04.Mon / 20:59 
主人公の神谷啓人はやや気の弱い、まじめなロック少年である。所属していた軽音楽部の上級生が覚醒剤で逮捕されるという不祥事があり、軽音楽部の廃部が決定。思考停止のまま後かたづけをしているところに、馬鹿な上級生に嫌気がさして幽霊部員になっていた、短気の九十九伸太郎が「このまま廃部でいいのか」と声をかけてくる。二人で校長に掛け合いに行き、ある程度の管理と制約を受けることで一応の存続が許され、成果を出すための二人の奮闘が始まるのだった。

白い目で見られながらの勧誘活動は、やがて、超絶テクニックを持ちながら仲間との軋轢でバンドを止めている嶋本勇作(天衣無縫でマイペースなわがまま男)と、ヒステリックな顧問に嫌気がさして吹奏楽部を止めたパーカス担当の岡崎徹(悠然とした、気の良い大男)となって実を結ぶ。共に音楽の楽しさに憑かれた少年たちである。

読了する前から結末は分かっている。「青春デンデケデケデケ/芦原すなお」「ビート・キッズ/風野潮」「ぎぶそん/伊藤たかみ」等の音楽ヤングアダルト小説同様、最終的には演奏が成功して幕が閉じられるのだろうから、そこまでにいかに読ませるかがこの手の小説のポイントだろう。この作家は、ファンタジーノベル対象を受賞した「ボーナス・トラック」でもそうだったのだが、どこか不器用であか抜けない感じがある。それがこの場合良い方に利いているのかもしれないが、やはりもどかしい(笑)。

強硬に廃部を主張した森淑美という強権な若い教師がいる。逮捕された上級生の担任だった女性で、ことさら厳しい管理を求めてヒステリックに描かれているが、そもそも逮捕者を出したクラスの担任が、担任を外されもせず、このように大きな顔をしていられるものだろうか。この厳格さには、上級生の喫煙を見逃し、更には甘い雰囲気に絆されていたからと言う後悔があるのだが、それを許容する校長(とらえどころがないが人物的に大きい)もどうかと思う。せめて「罪のない生徒を憎むべきではない」くらいは言って欲しいものだ。

誰もなり手がなかった軽音楽部顧問を引き受けてくれたのがカトセンで、無気力で存在感薄く、授業時間は学級崩壊しているような教師だが、良い味を出している。森淑美なんぞよりこっちにポイントを当てれば良かったのにと思う。

途中、首をかしげるような展開もあるけれど、読後感の良いバンド青春小説である。こういう小説を読むと音楽っていいなぁとつくづく思う。

階段途中のビッグ・ノイズ階段途中のビッグ・ノイズ
(2006/10)
越谷 オサム

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Author:ヒビスクス(瑞閏)
'61年生まれ♂。
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